ユニバーサルスタジオのアトラクションに関して、ヴェロキコースターやスーパーニンテンドーワールドなど、圧倒的なリーク的中率を誇る「Theme Park University」がこんな記事を上げていた「Is Pokémon Taking Over An Amazing Adventures of Spider-Man Attraction?」(最下部リンクあり)
記事の内容をまとめるとこういうことだ。
「ユニバーサルパークスは、フロリダのキッズゾーンで計画されていたポケモンIPを日本に持ち込もうとしていて、その置き換え対象が”アメイジング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド・4K3D”である。」
この話について、Universal Scoopなりに記事を書いてみようと思う。
1.導入の可能性は…
ユニバーサル・スタジオはウォルト・ディズニー・カンパニーがスパイダーマンの版権を持つ、マーベル・コミックス買収する10年前の1999年に初めてフロリダのテーマパーク「アイランズオブアドベンチャー」にスパイダーマンのライドをオープンさせました。
その後、2002年から2004年まで、カリフォルニア州のユニバーサルスタジオハリウッドにて「Spider-Man Rocks!」を公演。同じ頃、ユニバーサルスタジオジャパンでは、導入が見送られた「コング・フロンテーション」の代わりとして、フロリダと同じライドの導入を2004年に実施しました。
これらのパークの中で、現在スパイダーマンを利用しているのはアイランズオブアドベンチャー、ユニバーサルスタジオジャパンの2パークだけですが、テーマエリアとして採用したために、永続権利を有するアイランズオブアドベンチャーとは異なり、ユニバーサルスタジオジャパンは、期間付きの断続的ライセンス更新を選択した、とされています。(更新は、他のIP同様に5年単位という噂があります。)
2019年、4回目の更新時、ユニバーサルとディズニーは”アベンジャーズキャンパス”が完成するまで、ユニバーサル側がスパイダーマンのエンターテイメント施設の運営権利を日本で保有することを2024年まで認める決定をしたものと思われます。(現状から)
しかし、ディズニーも、SONYとの配給闘争からわかるように、人気は高く、稼ぎの一手になることを自覚しているため、それまでスパイダーマンのライドの開発をしないわけにはいかない(利益上)ので、シューティングライド「Web Slingers: A Spider-Man Adventure」のアベンジャーズキャンパスへの設置をリリースしました。
これらの現状から、ディズニーが保有するマーベル版権は、アイランズオブアドベンチャーを除いて、全てのユニバーサルパークから排除する方向に動くことは自然な動きだと考えられます。(東京への設置は、もし契約が終了すれば否定はできなくなる。)
また、題名にもある「Pokémon」は、任天堂とのパートナーシップ以来、長らくエンターテイメント設備の開発の噂が出ていたIPでもあり、ユニバーサルスタジオとしても受けの器を探していたようです。現在、スーパーニンテンドーワールドにインストールされている「ヨッシー・アドベンチャー」と同様のシステムを用いたライド体験やボートライド、タワーシアターなど様々なシステムが検討されているという噂が何度も出ていました。そのため、USJに来るといわれても驚きはありません。
この双方の現状からUSJへのスパイダーマンからポケモンへの変更は「85%」の確率で実現するだろうと考えます。
2.実はもう1つある導入が否定できない理由…
1で書いたように、版権的、開発的な都合が最大であることは言うまでもないかもしれません。
しかし、もう1つ、忘れてはいけない、この噂を否定できない理由があります。
コムキャストNBCユニバーサルは、2019年、ユニバーサルパークスアンドリゾーツが直接的に支配権を持つテーマパークにおいて、毎年度必ず1アトラクションを新たにオープンすることを約束しました。これは、ユニバーサルスタジオジャパンも例外ではありません。
しかし、ユニバーサルスタジオジャパンは現在運営しているパークでは、新規ライドを建設する余地が残りわずかとなってきています。
これを考慮すると、スーパーニンテンドーワールド第二期地区のオープン後に開発可能な箇所で、なおかつ次期大型プロジェクトまでの繋ぎとなるアトラクションを設置するには、現存するアトラクションを変更する、以外に手段はありません。
そのため、容易にリテーマリングが行えるアメイジング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド、スペースファンタジー・ザ・ライドやシアターショーなどが入れ替え対象となるのも納得できます。
ところが、現在の新型コロナウイルスの状況で、ユニバーサルスタジオジャパンもかなり経済的に疲弊しており、リテーマリングに大量の予算を投じれる状況ではありません。
これを踏まえると、ピカチュウでの街並み(映画「名探偵ピカチュウ」ではあるが)と合致しており、映像を多用していて変更箇所をかなり抑えられる、そして複数のIPでの開発実績のあるアメイジング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライドがリテーマリングの対象として選定されるのは無理もありません。
(スペースファンタジー・ザ・ライドには回復後の客寄せパンダとしてのXRライドイベントの責務があるので考慮外)
3.実際に導入されると?…
実際に導入されることとなれば、以下の箇所が変更されるでしょう
(1)キューライン
現在デイリービューグル社を中心に構成されているキューラインですが、同アトラクションシステムを採用する「ジュラシックワールドアドベンチャー」のように、研究施設などがキューラインとなる可能性が高いです。(報道機関のままの可能性もある、とは言っておく)
(2)映像及び一部プロップス
反重力砲によって浮き上がる空箱などは変更されるでしょう。
また、映像も完全に変更されるでしょう。
しかし、モーションは変更されない可能性があります。
上昇シーンはミューツーによる浮上など、また急後退シーンなどもポケモンによって襲われた、などの映像による意味付けで、そのまま流用できると考えられるからです。
(3)ワードローブ
変更されなければおかしいレベルですが、1つ、面白いものがあります。
ユニバーサルクリエイティブが近年出願した特許に、空気圧によって簡易的に動作する猫のフィギアについてかかれたものが複数あります。
これは、1クルー1ポケモンを実現可能な特許であり、ポケモンの世界観を現実世界に持ち込む上で、利用されれば、かなり話題を呼ぶでしょう。
以上が、今回出てきた噂と、Universal Scoopなりの情報まとめでした。
個人的には、ポケモンのアトラクションを待望していた身として期待しています。
(この記事は全て噂と現在の状況を基に書かれています。そのため、いかなる事象があろうと、責任は取りません。また、情報ソースの内容も非公式の情報です。)
記事:Scoop.J
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