2012年に2010年代後半オープンを目指し計画されていた「ギャラクティカ・パーク・プロジェクト」のイメージパースに掲載され、話題となっていたユニバーサルパークス初の屋内型テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・モスクワ」。当初の予定では2018年頃オープン予定だったが、全くそのような話は聞こえてこない。何故ならプロジェクトは凍結してしまっていたからだ。
そこで、今回は「ユニバーサル・スタジオ・モスクワ」が現在どうなっているかについて記事にしてみたいと思う。
単刀直入に、結論をまず書こう。
プロジェクトは現在も続いている。(COVID-19の影響で中断されている可能性はある)
プロジェクト名は「ユニバーサル・シティ・モスクワ」
名前からは予想もつかないが、このプロジェクトはある意味でユニバーサルの目指す新たなエンターテイメントパークの在り方を示しているのかもしれない。
1.そもそもプロジェクトはどうなっていたのか
ユニバーサル・スタジオ・モスクワプロジェクトは、ヨーロッパ初(ロシアがヨーロッパなのかの解釈は人による)のユニバーサルパークとして(え?スペインのパークなんて知らないよ?←)計画がスタートした。採算性等の問題から設計の変更や凍結を繰り返してきたが、2018年前半から順調に進めているようだ。
建設は、「A101開発」が行う予定であるとのこと。
場所は一切判明していないが、モスクワ郊外のカル―ガ州内の複数の高速道路の集約地点近辺に建設する予定であるとのこと。
2.また凍結してる?
可能性はないとは言えない。
しかし、こんなコンセプトアートが発見された。
Artstation内に「Universal City Moscow」という題名とともに2017年に投稿されたこのコンセプトアート。
ちょうど設計が開始される1年前で、コンセプト製作が開始されている時期だ。
恐らく、これがユニバーサルがやろうとしていることであろう。
3.何が挑戦なのか
見出しに「ユニバーサルパークの挑戦」と書いた意味を説明しよう。
今回設計が行われている地域は、ユニバーサルが過去に設計したテーマパークの中で、もっとも寒く降雪の多い「亜寒帯湿潤気候」に位置する。これは北海道と同じ気候であり、知っての通り世界有数の豪雪地帯を有する気候区分だ。
ここで問題となるのが、どのように豪雪下でもテーマパークを運営できるか、だ。
答えは一つしかない。
「屋内に作る」
つまり、ユニバーサル初の屋内テーマパークになるのだ。
ただこれだけでは、「ふーん」と思ってしまうだろうが、コンセプトアートをよく見てほしい。
一階と二階をみて違和感を抱かないだろうか?
この「ユニバーサル・シティ・モスクワ」プロジェクトと題される新たなテーマパークプロジェクトは、ショッピングモール内に融合して位置しているのだ。
しかも、マミーやトランスフォーマーといったアトラクションをぶち込んでいるのだ。
これが「ユニバーサルの挑戦」なのだ。
実は、近年こんな噂が流れている。
「ユニバーサルシティというブランドのショッピングモールで、ユニバーサルシネマやいくつかのアトラクションを含んだ複合商業施設を複数箇所にユニバーサルが計画している。」
恐らくこれはただの噂に過ぎないが、モスクワプロジェクトを皮切りとして、ドバイ等での新たなユニバーサルの運営機軸の一つとなる可能性がないとは言い切れないだろう。
今後、凍結なくこのプロジェクトが進んでくれることを願うばかりだ。
記事:Scoop.J(この記事に関して、今後情報訂正やプロジェクト凍結があった場合、削除します。)
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